事業主が気をつけておきたい採用時の注意点

事業主が気をつけておきたい採用時の注意点

目次

  1. 1.欲しい人材を明確にしておく
  2. 2.採用のコストはお金だけではない
  3. 3.受け入れ体制は前もって準備しておく
  4. 4.主観だけで採用しない
  5. まとめ

日本は2019年4月からついに働き方改革が施行されることになります。これに伴って労働者は「より自由な働き方」を選択できるようになっていきます。こういった社会が実現されれば、採用活動も大きく変わっていくことが考えられます。

例えば、給与。日本では長らく年功序列を引きずってきましたが、これからは能力至上主義の時代が到来することになります。するとどうでしょう、優秀な人材はより働きやすく、賃金が高いところで働くようになるのです。——つまり、これまで通りの採用活動を継続していては、優秀な人材に巡り合うことができないかもしれません。

では、事業主は採用を行うときにどのようなことに注意しておけば良いのでしょうか? 今回は、採用時の注意点をいくつかご紹介していきたいと思います。

1.欲しい人材を明確にしておく

まず重要なことが、欲しい人材を明確にするということです。例えば、「エンジニアが欲しい」と考えた場合、一括りにエンジニアと言っても様々なプログラミング言語があります。

例えば「WEBエンジニア」と絞ったとしても、JavaScript、PHPなど様々なプログラミング言語があります。間違った採用活動としてクリティカルなのは、本来JavaScriptが書けるエンジニアが欲しいのに、PHPしかできないエンジニアを採用してしまったというものです。

これは、最初から「JavaScriptができる人」という採用基準を設けておけば発生しないミスです。つまり何が言いたいかというと、採用したいペルソナを設定する必要があるということです。

このペルソナは先程の例のように「WEBエンジニア」という曖昧なものではいけません。

  • JavaScriptが書ける
  • WEBサイトのデザインをすることができる
  • HTMLやCSSの知識を持っている
  • 28歳
  • 男性

などと「特定の人物」を言い表すかのように決定しておくと良いでしょう。そうすると、その人物を雇用するためにはどれくらいの年収が必要で、どのメディアに出稿すれば良いのかという道筋も見えてきます。

また、欲しい人材を明確にしておくことで採用後のミスマッチによる離職を防止することも可能です。

2.採用のコストはお金だけではない

次に気をつけておきたいのは、「時は金なり」ということです。当たり前ですが、事業主が自ら面接をしない限り、採用担当者を使っており、その間賃金を支払っていることになります。

あまりにコスト削減というものに目が行き過ぎて、時間というコストをかけてしまうと、元も子もないということです。事業主が自ら採用活動で動く場合でも、もしかしたらその時間を本業に活用できていたら得られた利益を捨てていることにもなるのです。

採用活動だけの話ではありませんが、時間は限りあるものですので場合によってはお金よりも貴重になります。「時間」というコストのことも考えて採用活動に取り組むようにしましょう。

3.受け入れ体制は前もって準備しておく

受け入れ体制というのは、「パソコンを準備する」とか「デスクを準備する」というものに使われることが多いですが、最も重要なことは「どのような仕事をしてもらうか」を明確にしておくことです。これは先程の「欲しい人材を明確にしておくこと」と共通する部分もありますが、労働者は「どのような仕事をすることになるのか」ということも会社を選ぶ基準になっています。つまり、給与や待遇の他に仕事内容というものに魅力を感じて入社する人がいるということですね。

このため、採用担当者は面接の時などに「どんな仕事をしてもらうか」ということをハッキリと伝えられるようにしておかなければなりません。さもなければ「ミスマッチ」によって早期離職してしまう可能性もあります。

採用担当者の仕事は「人を採用すること」ではなく、「事業を展開していく中で会社に足りていない部分を補うこと」ですので、何の仕事をしてもらうかということは明確にした上で採用活動を開始するようにしましょう。

4.主観だけで採用しない

組織には自分に合わない人間も必要になることがあります。人柄や性格などを重視して採用する組織というのは、考え方が偏ってしまうため、客観的な視点で物事を見ることができなくなります。

これは規模が大きくなるにつれて顕著にあらわれてきます。組織には、代表やその周りの人間と考え方は異なっていても、優秀な人間がいなければならないのです。「この人はうちの代表と合わないんじゃないかな…。」そんな主観だけの採用活動は即刻やめるべきです。

「会社に足りない部分を補う」という意味でも、違うタイプの人間を受け入れ、理解することがとても重要です。

まとめ

今回は、採用活動を行うときに注意しておきたいポイントについてご紹介してきました。2019年から開始する働き方改革によって私達の労働者としての生活は徐々に変わっていくことになるでしょう。

このことを見越して、より優秀な人材を採用するために今なにができるのかということを今一度考え直してみて、必要に応じてテコ入れをしていきましょう。

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