店舗に設置するWi-Fiに必要なセキュリティVPNとは?
目次
フリーWi-Fiを設置する店舗が増えています。「うちも東京オリンピックまでには導入したい」などと考えているオーナーも多いのではないでしょうか。インバウンド観光客をおもてなしするためにも、ぜひ前向きに検討したいところです。
しかし、せっかく店舗内でフリーWi-Fiを使えるようにしても、セキュリティ面で問題があるようではおもてなしどころではありません。万が一、お客様の個人情報がハッカーに盗まれるようなことがあっては一大事です。そのような事態に陥らないために活用したいのがVPNです。「そもそもVPNって何?」というところから、詳しく解説しましょう。
VPNとは?
Virtual Private Network、略してVPNとは直訳すれば「仮想専用線」という意味になります。インターネット上に仮想の専用線を作って部外者が侵入できないようにして、情報を安全にやり取りするというものです。VPNはおもに次のような場面で使用されます。
支店間のネットワーク
たとえば、支店がいくつかある場合、それぞれの端末からの売上げ情報などを本店のサーバーに送って管理することになります。この時、情報を盗み見されたり改ざんされたりといったことがあると、収益に影響を及ぼしかねません。そこで、VPNが活用されています。
無料Wi-Fi
もともとVPNは支店間のネットワークのように、遠隔地とのやり取りを安全に行うために開発されたものです。しかし、最近では無料Wi-Fiサービスの安全性を向上させるために利用されることが多くなってきました。店舗に設置された無線LANルーターとお客様のスマホ、PCなどの間に仮想専用線を構築し、ハッカーの侵入をシャットアウトするのに役立っています。
なぜ無料Wi-FiにVPNが必要なの?
無料Wi-Fiは店舗などで誰でも利用できるように用意するものです。「パケット通信料の節約にもなる!」と、喜びの声が寄せられる一方「誰が接続するかわからない」という不安もつきまといます。同時にアクセスしている他のお客様のカード情報などを盗もうとする人がいる可能性もあるわけです。
そういった無料Wi-Fiのリスクを承知していて、セキュリティソフトをインストールしているお客様もいますが、そういった方ばかりではありません。どのお客様も安全にWi-Fiサービスを使ってもらえるように、店舗側でVPNを導入しておくことをおすすめします。
VPNのメリットとは?
VPNはお客様が安心して使える無料Wi-Fiの提供を可能にすることを筆頭に、次のようなメリットがあります。
- 無料Wi-Fiで悪意のあるのぞき見、データの改ざんなどを防ぐ。
- ネットワークへのアクセスはすべて匿名になるので第三者にIPアドレスを見られることがない。
- 遠くにある支店とも仮想的な専用ネットワークを構築できる。
- 専用線を引くよりもはるかに安くほぼ専用線に近いセキュリティを確立できる。
VPNのデメリットは?
一方、VPNには次のようなデメリットがあることも心にとめておきましょう。
- セキュリティをかなり強化できるが、100%安全というわけではない。
- 満足な通信速度を得られないケースもある。
- スマホ等のバッテリー消費を早くしてしまう可能性がある。
まとめ
VPNにはいくつかデメリットもありますが、導入するメリットの方がはるかに大きいことは間違いありません。これから店舗で無料Wi-Fiサービスを提供しようと考えているならば、ぜひ合わせてVPNも検討するようにしてください。
VPNを使えるようにするアプリもありますが、設定は簡単ではありません。できるだけストレスなくVPNを利用したいならば、フレッツの「ギガらくWi-Fi」など、あらかじめVPN技術が搭載されたWi-Fiサービスを契約することをおすすめします。VPNとセットになったWi-Fiサービスならば、通信速度面の不安もありません。VPNを活用して、お客様が安心してインターネットを楽しめるWi-Fi環境を整えてみませんか?
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