インターネット集客に必要不可欠なペルソナとは?
目次
インターネット上のサイトは、全世界中からどのような年齢の人からもアクセスすることが可能になっています。
その半面、自分が提供するインターネットサービスのターゲットやペルソナをきちんと設定・意識してサイトを作らないと、自社のサービスが認識されないというデメリットが発生するといわれているのです。
このため、きちんとペルソナを設定することが重要だとされています。こうしたことから、インターネットの集客に関する情報を集めているときに、ペルソナという言葉を耳にしたことが多いのではないでしょうか。
しかし、ペルソナという言葉をきちんと理解していますか。ターゲットと混同していないでしょうか。
今回は、いまいちど正しく理解するためにペルソナについて、お伝えします。
ペルソナとは、架空のターゲット
ペルソナとは、一般的に架空に設定したユーザー像を指します。そのサービスや商品を利用する典型的なユーザーを意味するのです。
このペルソナを設定しておくことで、効率的にマーケティングを行うことができるとされています。
もちろん実際の顧客像と異なっていても問題ありませんが、ペルソナの設定を間違えてしまうと、提供している商品やサービスのニーズがマッチしないおそれが出てくるおそれがあるだけです。
もっとも、まったくペルソナで設定した人物像から大幅に離れた想定外の顧客を掴む場合もあります。
たとえば、フランスの高級ブランドのルイヴィトンは良い例です。このブランドは、世界的に大人で富裕層に向けたラグジュアリーブランドですが、日本では一般層や女子高生や女子大生に支持され売上を伸ばしました。ルイヴィトンはおそらく「女性高校生」などという顧客に受けるなどと想定はしていなかったでしょう。しかし、ルイヴィトンがペルソナとして想定していた顧客のある要素に日本の女子高校生が共感する部分があったのだと考えられます。
このことからお分かりいただけると思いますが、架空のターゲットと実際の顧客は必ずしも一致しません。逆に言えば、無理に一致させる必要はないのです。
「じゃあ、ペルソナの意義って何?」と思われるかもしれませんが、それについては後述します。
ペルソナとは細かく設定しなければならない
具体的にみていきましょう。まずマーケティングの知識がない人がペルソナを設定する場合、「20代~50代の男女で、会社員、主婦、フリーター」などと大まかに対象を設定してしまいます。
しかし、プロのマーケターは、さらに対象を絞っていくのです。具体的には、「30代男性、交際しているパートナーがおり結婚を考えている、タワーマンションに住んでいて、血液型はA型。」などと、かなり限定的になっています。
事業を始めるにあたり、とにかくさまざまな世代の人に来店してもらいたい、と思うかもしれません。このような思いから、ターゲットのような大まかな設定をしてしまう経営者もいます。しかし、これはペルソナの設定としては間違っているのです。
なぜここまで細かくペルソナを設定しなければならないのでしょうか。ヒット商品になるには万人に支持されなければならないから、大きくユーザー像を捉えても問題ないと思うかもしれません。
しかし、マーケティングにおいて、万人の心に訴えかけるような広告などをするのは、大変困難です。商品設計やサービスについても同様です。なぜなら多くの企業の場合広告やプロモーションにかける予算は限られているためです。
まずは特定のペルソナに支持される商品やサービスを生み出し、結果的に万人に受ければ、大ヒットとなる……こういう思考が大事なのです。
ペルソナを決めれば集客方法も分かる
たとえば、ある飲食店がペルソナを「24歳、男性、会社員、スマホを所有」と設定したとします。このペルソナの場合、大多数の人が通勤電車などでスマホを閲覧するでしょう。そうなれば、新聞広告を出すよりも、インスタグラムを用いて宣伝・集客した方がはるかにペルソナの目に留まりやすいといえます。
さらに、このペルソナの心に刺さるキャッチコピーを作ろう、とより具体的に検討することができるようになるのです。そのキャッチコピーは「家族や会社のストレスから開放されて一人で落ち着こう」というものではなく、「仲間と盛り上がろう」みたいな若い世代に向けたものになるはずです。
さらに、ペルソナとして細かく設定することで、社内や部署内での共通認識とすることができるというメリットがあります。このペルソナの設定をきちんとしないと、商品の色やデザインがペルソナの好むものと違うものになってしまいます。また、マーケティングにおいて社内でズレてしまうことを防止することができるのです。
ペルソナの設定はインターネット集客に不可欠
自社が提供する商品やサービスは、ペルソナの設定をきちんとすることをおすすめします。以前のように、新聞は全世代が読み、各自気になった部分だけ注目するから、全面広告を出して目立つようにすればいい、という手法を使うことができません。
インターネットは、各自が興味のあるものを検索して完結してしまうからです。目に止まらなければ、どんなに便利な商品やサービスでも、利用しようと思われることはありません。
そのため、ペルソナをきちんと設定し、そのペルソナの心に響くマーケティングを行うことが必要になってきます。
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